チャイコフスキー作曲の悲恋オペラを完全映画化！
全編ロシア・ロケで描き切る「エフゲニー・オネーギン」の世界

演奏は20世紀最高の指揮者の一人で、オペラを得意としたゲオルク・ショルティが、自らが芸術監督を務めた英国ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団を指揮した渾身の名演。
歌唱はオネーギンにこの役を得意とするベルント・ヴァイクル、タチヤーナにテレサ・クビアク、グレーミン公爵にニコライ・ギャウロフほか、欧州の有名歌劇場で活躍した名歌手たちが揃う。

演技出演はチェコスロヴァキア（当時）を代表する女優マグダ・ヴァシャリョヴァをはじめとしたチェコの名優たちで、オペラ映画の作り手として高名な監督ペトル・ヴァイクルは、物語の舞台であるロシア北西部でロケーション撮影を敢行。雄大な田園風景と美しい四季の中、悲劇的なラブストーリーが繰り広げられる。
有名な「手紙の場」ではタチヤーナを演じるマグダ・ヴァシャリョヴァの繊細な演技と、テレサ・クビアクの歌唱に心が揺さぶられる。また、これぞチャイコフスキーと言うべき豪華絢爛な音楽が楽しい大舞踏会シーンも必見だ。

STORY
19世紀のロシアの片田舎。大地主ラーリン家の娘タチヤーナは、妹オリガの婚約者レンスキーが連れてきた帝都育ちの青年オネーギンにひと目惚れし、恋文を書く（手紙の場）が相手にされない。
ラーリン家で開かれた舞踏会で、遊びに飽きたオネーギンはレンスキーをからかうつもりが諍いになり、決闘騒ぎを起こしてしまう。数年後、帝都サンクトペテルブルグに戻ったオネーギンは、大舞踏会でタチヤーナと思わぬ再会を果たすのだが･･･

作曲：ピョートル・チャイコフスキー
原作：アレクサンドル・プーシキン
台本　ピョートル・チャイコフスキー、K.S.シロフスキー

指揮：サー・ゲオルク・ショルティ
演奏：英国ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団、ジョン・オールディス合唱団

出演
オネーギン：ベルント・ヴァイクル（歌唱）/ミハル・ドチョロマンスキー(演技）
タチヤーナ：テレサ・クビアク（歌唱）/マグダ・ヴァシャリョヴァ(演技）
レンスキー：ステュアート・バロウズ（歌唱）/エイミル・ホルヴァート(演技）
オリガ：ユリア・ハマリ（歌唱）/カミラ・マガロヴァ(演技）
ラーリナ夫人：アンナ・レイノルズ（歌唱）/アントニエ・ヘゲルリコヴァ(演技）
グレーミン公爵：ニコライ・ギャウロフ（歌唱）/プシェミスル・コチー(演技）
フィリッピエヴナ（乳母）：エニド・ハルトゥレ（歌唱）/フラスタ・フェビアノヴァ(演技）
トリケ：ミシェル・セネシャル（歌唱）/フランチシェク・フィリポフスキー(演技）
ほか

監督：ペトル・ヴァイクル

1988（演奏収録1974 ロンドン）/ドイツ、チェコスロバキア/ロシア語(日本語字幕付き）/16:9/ステレオ/117分/提供:ユニテル/配給:T＆Kテレフィルム